イデアル島事件とは連合帝国樹立に反対する勢力によって起こされたクーデターのことである。別名王室襲撃事件。
背景
次亜戦争が勝利したことでセカンド帝国はこの戦争で一気に国際社会の地位を獲得し列強の仲間入りをした。セカンド帝国は主要国であったレソナ帝国、アノニム帝国に単独では対抗できないと考え近隣国であったイデアル王国、第二アードラー帝国に同盟を結ぶことを提案した。両国はこの提案を了承し、次伊亜三国同盟を締結した。
また、イデアル王国はセカンド帝国に国自体の統合と王室の保護も要望した。
これを一部のイデアル王国の国民はセカンド帝国がイデアル王国を吸収しようとしていると考え、承認した王室に反発した。当初はデモのみであったものの、王室は方針を変える素振りを一切しなかったため王室を襲撃することを決定した。
経過
決行当日まで
計画は調印式の一週間前から始まった。計画では王室から港への移動中を狙って襲撃することとし、国王は殺さず、要求をのまなかったときのみ殺すこととした。武器は軍から盗む予定であったが内部での不安と一週間という時間の短さからあきらめ、各々でつるはしやハンマー刃物を用意することとした。
一方で王室側は念のため襲撃部隊に数名スパイを送り込んでおり、虚偽の情報の流布や計画の把握をしていた。また国王は一週間前にはセカンド帝国に入国しており、王室には重要な人物はいなかった。
計画当日
王室側は裏門とその周辺に鎮圧部隊を配置し、また門の開閉時間を少し遅らせるなど万全の対策で臨んだ。
襲撃部隊は王室が流した虚偽の情報を基に王室の裏門付近に隠れ、予定の時間まで待機をした。予定の時間になっても門が開かないことに襲撃部隊内では不安と混乱が広がった。
予定より10分遅れて門が開き、部隊は突入を開始した。突入開始後、鎮圧部隊は包囲を開始し10分の格闘の末襲撃部隊は降伏した。重傷3人軽傷13人と死者はいなかった。
裁判
王室を襲撃しようとしたことは罪が重いと判断され襲撃部隊28人のうち、主犯を除き、無期懲役となり、主犯は死刑となった。
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