夜風型給油艦とは連合帝国が建造した。特務艦のことである。空風型駆逐艦の6、5番艦として第五次補充計画追案によって追加承認された。
概要
軍部は陽動遊撃作戦計画のための別艦隊の編成を計画した。別部隊には長期間(最大で1か月程度)の作戦が想定され現地で補給から休息までを行う必要があった。そのため簡易的な補給と休息のできる船が必要となり足河丸級旅客船として2隻の建造が承認された。しかし足河丸級は小型であったため艦内容積が足りず給油能力は断念されてしまった。その代わりとして、406型を改造した給油艦を建造することが承認され、2隻の艦が承認された。
艦影
船体の基本構造は406型と同じものであったが、艦内容積を少しでも増やすため船首楼は延長され長船首楼型となった。燃料タンクの増設のため第一第二機関室は廃止され、砲塔も5基から2基に減少した。
甲板には防舷物として使用する浮船を2個搭載し、揚げ降ろしのためにデリックを2基搭載した。燃料タンクは当初第一第二機関室の位置のみにする予定であったが、それでは不十分と判断され第三砲塔の位置もタンクに変更されそれに伴い船首楼も当初の予定より数brほど延長された。
それでも部隊の補給は満足に行えず、補給能力は最大でも駆逐艦8隻もしくは瑞鷹型空母1.5隻程度であった。
補給艦華風(計画番号406-6)
2番艦である華風は補給能力以外に艦隊の指揮、通信能力が要求された。設計は夜風とほぼ同じだが艦橋後ろの浮船は撤去され代わりに司令室と通信室が増設された。より遠い場所との通信を可能とするため艦中央部のマストは数brほど伸ばされた。
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