笠取型重巡洋艦とは、セカンド帝国が計画、建造した重巡洋艦。第三次海軍補充計画によって計画建造された。またセカンド帝国で最後に建造された艦級である。
概要
笠取型は第三次海軍補充計画にて最後に承認された艦型であり、セカンド帝国としては最後に計画、建造された型である。
旧式化していた紫吹型の代艦として2隻の巡洋艦の建造が承認された。続く第四次海軍補充計画にて2隻の建造が追加承認された。
無駄の多かった前々型の紫吹型の設計を見直し船体を小型化した。砲塔数も5基から4基に減少したが全ての砲塔を三連装砲に変更したため砲門数は減少しなかった。
船体設計は瑞鷹型航空母艦に流用された。
艦型 主砲 20㎝三連装砲Ⅱ型を背負い式で4基搭載した。この砲は前型で採用された砲を改良した砲であり書類上の性能は、仰角50度,俯角3度,分間4発であった。旋回角度は単体首尾線方向を0度として全砲塔130度であり、射程は最大射程27km、有効射程20kmとされた。 魚雷 紫吹型や新張型大型巡洋艦では搭載されなかったが本型では搭載された。これは運用思想の違いからであり、戦艦的な運用が想定されていた紫吹型や新張型に対し、本型は駆逐隊の指揮など巡洋艦的な運用が想定されていた。
艦橋
低重心化するため上部構造物は極限まで小型化され、艦橋は紫吹型より1階層減っている。そのため視界が悪くなり、艦隊指揮能力が低くなってしまった。
副砲と航空兵装
この艦も例に漏れず副砲として10㎝連装両用砲を9基搭載した。
艦載機として水上偵察機が2機搭載されたが、高上型同様実戦では使用することはなくまた主砲の射撃で故障する可能性もあることから一部では搭載することもなかった。
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