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カリス級大型巡洋艦

-二律背反と精神的自傷行為-


カリス(Karis)級大型巡洋艦は、レソナ帝国が建造した大型巡洋艦。令唖軍縮条約にのっとり建造された。

概要

大陸戦争で勝利したレソナ帝国は、次の仮想敵国を別大陸を制覇していたアノニム帝国に仮定した。アノニム帝国とは大海を挟んでおり、制海権の確保は必要不可欠であった。

今まで大陸での戦いが主であったレソナ帝国には大海を満足に行動できるほどの軍艦は保持しておらず建造する必要に迫られた。

軍部は会議の結果、艦隊決戦を見据えた主力艦(pjt.M)と護衛や遊撃戦を担う準主力艦(pjt.S)との2軸で整備していく方針となり、新軍備計画にてそれぞれpjt.M1、pjt.S1として開発が始まった。

pjt.M1は開発が終わっていた砲の中で一番大口径であった20㎝砲を搭載する予定であったがアノニム帝国もこちらに合わせて20㎝砲を搭載した艦を主力艦として建造すると判断しそれを大きく上回る30㎝砲開発し搭載することとした。

18xx年、議会にて4隻の建造が承認され起工した。追加で4隻の建造も予定していたが、翌年に締結された令唖軍縮条約によって建造数が2隻に制限され同型艦は2隻となった

艦型

速力確保のため細長い船体が流用され、LB比は約8.6と当時の軍艦の中では大きい値であった。ボイラーはイデアル王国が大型船用に開発していたボイラーを改良したものを搭載した。最大速力は28ktと当時の軍艦の中では最速であった。

主砲

同時に開発されていた30㎝艦載砲を連装で4基背負い式に搭載した。発射速度は毎分2発であった。第一次改装で新型砲塔に変更され毎分3~4発に改善された。

副兵装

副砲はイデアル工廠が開発していた10㎝砲を8基搭載した。

これまでの艦同様、魚雷発射管も搭載されていたが誘爆対策のため第二次改装で撤去された。

蛇足

本型の設計は同時期に建造されていたpjt.S1に流用されていた。これは艦種を誤認させるためであった。

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