top of page

南方沖海戦

19xx年にアードラー帝国艦隊とセカンド帝国海軍の間に起きた戦い。

当時としては大規模な海戦であった。

​海戦勃発まで

クキタ島事件によって次亞戦争が勃発した。

アードラー帝国軍は当初の計画通りクキタ島占領作戦(K作戦)の実行を発令した。この作戦はまず空母部隊で空襲しそのあと揚陸部隊によって上陸するというものであった。

作戦実行に伴い海軍は再編成を命令し、空襲部隊である第一部隊、揚陸部隊である第二部隊を再編した。作戦前の唐突な再編に内部から反発があったものの、乗組員の配置替えがないことを理由に問題ないとした。

一方のセカンド帝国軍は諜報部隊によりK作戦の概要を大まかに把握しており、クキタ島周辺に第一哨戒隊を展開した。また飛行場の建設を開始し防衛の準備を始めた。

​第一次南方沖海戦

19xx年 5月2日K作戦の計画に従い、フォーゲル型航空母艦フォーゲル、クラーニヒを基幹とする第一部隊が出撃した。

11:40 予定より遅れて偵察機を発艦した。

11:45 フォーゲル偵察機は駆逐艦乾風を発見した。

駆逐艦乾風側も敵偵察機を発見し司令部に通報。反転、離脱を開始した。 これを聞き入れたセカンド帝国司令部は直ちに空母2隻重巡2隻を基幹とするA部隊と偵察巡洋艦2隻を基幹とするB部隊を編成し出撃を命じた。偵察巡洋艦には水上爆撃機を搭載し必要な航空戦力を補った。アードラー軍は駆逐艦発見に伴い攻撃機を発艦した。駆逐艦一隻程度無視し主力艦隊に備えるべきという進言もあったが、第一部隊指揮官はこれを却下し爆撃機10機雷撃機5機の3中隊を出撃させた。

11:50 駆逐艦乾風に対し攻撃を開始した。乾風は爆弾2発を被弾し機関が停止した。幸い浸水は少なかったため沈没は免れることができた。セカンド軍A部隊は乾風の情報を基に偵察機を発艦、アードラー軍第一部隊を発見した。 A部隊は搭載機のほぼすべてを発艦し、爆撃機20機攻撃機10機戦闘機10機を出撃させた。攻撃隊到着時、第一部隊は攻撃隊の収容をしており直掩機の発艦が遅れた。 航空母艦を中心に攻撃し、空母1隻中破、重巡洋艦1隻を小破させた。この時空母フォーゲルは機関を損傷しており速力が15ktまで落ち込んだ。 第一部隊は空母に損害が出たことから反転し離脱を開始した。 A部隊は遅れて到着したB部隊に対し「敵艦隊損害警備、追撃を要請する」と打電した。A部隊から戦闘機10機B部隊から水上爆撃機10機を発艦した。この時戦闘機の一部は爆装されていた。第一部隊への攻撃を開始した。第一部隊は第二次攻撃はもっと先になると判断しており不意を衝く攻撃となった。 この攻撃で空母フォーゲルは弾薬庫に誘爆し爆沈した。沈没までの間わずか5分であった。艦長含め552人の乗組員が犠牲となった。 一方のA部隊の瑞月、雷月は主力艦隊と分離し乾風の捜索を開始した。 12:14 瑞月は乾風を発見し救助を開始した。救助中に突如として傾斜を開始し乾風は沈没した。この沈没にはいろいろな説があるものの救助用にあけた穴が原因とする説が有力である。最終的に艦長含め15人が犠牲となった。

​第二次南方沖海戦

第一次南方沖海戦での戦果を聞いたアードラー帝国政府は激怒し第二部隊による反撃を命令した。 軍部は昼戦では勝てないと判断し夜襲作戦計画した。5月8日第二部隊は戦力確保のため第一部隊の第三戦隊と合流した。 セカンド軍は諜報部隊により夜襲作戦の情報を入手した。情報を元に第一哨戒隊(昼間哨戒部隊)と第二哨戒隊(夜間哨戒隊)を編成し迎撃の準備を進めた。

5月10日18:00第二部隊はゲダイン軍港を出撃した。 19:12 第二部隊は偵察のため第一駆逐隊と分離した。 19:26 第二哨戒隊の駆逐艦「零月」は第一駆逐隊の駆逐艦「マルツ」を発見司令部に通報した。連絡を受けた司令部は近海で待機していた新鋭戦艦雲雀を旗艦とする迎撃部隊を出撃させた。第二哨戒隊は見つかることなく戦線を離脱し迎撃部隊と合流した。 19:36 駆逐艦「マルツ」は哨戒隊と合流していた迎撃部隊を発見し第二部隊に打電した。このときマルツは雲雀のことを重巡と誤認しており、重巡1隻軽巡2隻と報告した。第二部隊はマルツの発見情報を基に進路を55に変更した。 19;40 双方艦影を発見した。第二部隊は発見報告が重巡であったことから強気に突入し、大型艦を優先的に攻撃を開始した。 一方の迎撃部隊は戦艦雲雀の射撃を合図に射撃を開始した。 雲雀の最初の砲撃が旗艦のクステニアに2発命中速力が20ktまで低下した。また無線機も故障し旗艦機能を喪失した。旗艦であるクステニアが損傷したため第二部隊は混乱に陥った。雲雀の第二斉射はクステニアに命中しクステニアは炎上し攻撃能力を喪失した。続いて第三斉射も命中し第四斉射後弾薬庫に誘爆し沈没した。 クステニアから旗艦を移譲されたフェージは撤退を命令した。クステニアは撤退は不可能と判断し囮として前進を開始した。雲雀はダグラス級重巡洋艦ダグラスに向け第五斉射、ダグラスは弾薬庫に命中し炎上、紫吹によって沈められた。 迎撃部隊指揮官は追撃の必要なしと判断し最終斉射としてフェージ向け射撃した。フェージに1発命中し速力が25ktに低下した。

結果と影響

独立戦争、クキタ島事件に続きセカンド帝国は勝利を収めた。

アードラー帝国政府は激怒し第二部隊指揮官とフェージの艦長の階級を下げた。この戦いでアードラー帝国は主力であったクステニア級を喪失し劣勢となった。

一方のセカンド帝国は一気に優勢となり活発に攻撃作戦を実施するようになった。しかしこの戦いで指揮を務めた司令官はこの戦いがトラウマとなり戦争に対し消極的になり第一次世界戦争への参戦が遅れる原因となる。

関連記事

すべて表示

第七次補充計画

​第七次海軍補充計画とは次伊亞連合帝国軍部の建艦計画である。 概要 連合帝国は令唖戦争参戦決定に伴い第六次補充計画を決定した。当初国との全面戦争を行わない方針であった連合帝国軍は揚陸戦力をほとんど保持しておらず、上陸戦および海上輸送で苦戦することは過去の戦争からも明白であっ...

第六次補充計画

​第六次海軍補充計画とは次伊亞連合帝国軍部の建艦計画である。セカンド帝国、大イデアル王国、第二アードラー帝国の三国が参加した。​ 概要 19xx年、レソナ帝国とアノニム帝国との間で戦争が始まった(令唖戦争)。 連合帝国軍部は宣言通り令亞戦争への参戦は行わない方針を示し軍の増...

イデアル島事件

イデアル島事件とは連合帝国樹立に反対する勢力によって起こされたクーデターのことである。別名王室襲撃事件。 背景 次亜戦争が勝利したことでセカンド帝国はこの戦争で一気に国際社会の地位を獲得し列強の仲間入りをした。セカンド帝国は主要国であったレソナ帝国、アノニム帝国に単独では対...

Opmerkingen


bottom of page