寿型戦艦とは、セカンド帝国が建造した戦艦である。航空戦艦と表記されることもある。第二次海軍補充計画によって計画、建造された。
概要
寿型戦艦は前級である雲雀型戦艦の設計思想を拡大、発展させた戦艦であり航空機運用能力が高く要求された。また南方沖海戦での蘭型の活躍から計画よりも多く艦載機を搭載することとなり、結果として航空戦艦のような戦艦となった。 本型の成功は、セカンド帝国の軍艦建造技術がほぼ世界水準に追いついたことを意味していた。 それぞれ一番艦はアードラー帝国で二番艦は大イデアル王国で次伊亞連合帝国建国の調印式に使用された。
建造の経緯
軍部は「次亞戦争はセカンド帝国が勝利しアードラー帝国全土を占領できる」と判断していた。セカンド帝国はアードラー帝国を全土併合した時現在のおよそ2倍の領土となることから、軍の強化が必要不可欠であると軍部は考えた。 軍部は高速で作戦能力の高い艦として38㎝砲12門、航続距離5500海里、最大戦速30ktの巡洋戦艦の開発を命令した。これに対し開発部は38㎝砲14門、航続距離5500海里、最大戦速29ktの艦として計画した。軍部はこれを承認し1番艦は1910年にグエムニム島第3ドックで、2番艦は1913年に亞島第5ドックで起工した。
艦形
主兵装
要求では雲雀同様3連装4基の12門であった。竣工時他国の新鋭主力戦艦にくらべ火力が劣ることが懸念されていた。またxx国が40㎝砲搭載戦艦を建造するという情報が入ったため懸念が現実となり急遽計画が変更されることとなった。最終的に主砲に4連装2基3連装2基、副砲に15.2㎝連装砲12基、10㎝高角砲8基となった。 3連装5基にするべきという声もあったが再設計する時間がなかったため採用されなかった。
副兵装
前型に搭載された15.2㎝連装砲B型を6基背負い式に搭載された。 対空砲として雷鷹型で採用された10cm高角砲を8基搭載した。それぞれの砲に測距義を搭載する案もあり1番艦で試験的に運用されたが、あまり効果がなかったため 最終的に撤去された。
航空兵装
前級の設計思想が受け継がれ搭載数が重視された。飛行甲板も整備され露天駐機も想定され8機もしくは露天駐機8機の18機での運用が考慮された。蘭型の活躍から攻撃機としての運用も想定され航空魚雷10本、250kg爆弾20個を搭載した。 もっとも警戒艦が少ない戦場を想定していた前型とは違い、本型が竣工するころには十分な数そろっていたためここまで搭載機に固執する必要はなかった。
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